<山田辰美先生・総評>
                  「ビオキッズよ野生であれ」
                                     山田辰美(富士常葉大学)

 私達が守りたいもの、それは野生の自然である。環境省のレッドデータで絶滅危惧T類にランクされたカワバタモロコに代表される自然、失われ続ける身近な自然環境のことである。さらに、守るべきもう一つの自然がある。それは自然の中で夢中になって遊ぶ子ども達の群れである。子どもは塾やゲームセンターやコンビニなどにはよく出現するようだが、自然の中で群れ遊ぶガキ達の姿はほとんど見られない。このままでは絶滅が危惧される。
 しかし、今回の藤枝JCの事業に協力して判ったことだが、子どもはやっぱり自然が大好きであった。自然と触れ合う機会を得れば、へなちょこなりに反応し何かしらアクションを起こすものだ。回を重ねるごとに彼らの好奇心の窓は大きく開かれ、生き物を探知する能力も高まっていくのが判った。子どもの中に宿る自然性は都市化した生活環境の中でやせおとろえ、意欲や感性もなえているが、これらは自然とのふれあいで蘇生するものだ。
 ふるさとの自然を元気にしようという今回の試みは、野生生物の生息環境と共に子ども達の意欲と感性も活性化することができたと思う。若いお父さんであるJCの皆さんのご努力を心から称えたい。



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