第一回目
初めて顔あわせをした時の彼らは、今から始まる事業に対する不安が表情に出ていて、これから話し合いにもっていくのは、難しいのではと感じました。最初に投げかけた「藤枝がどうなったらいいか?」の問いに、彼等の考えられる範囲は、
学校の事、教育の事、そして通学路の事であ
り、それ以外の事に関してはほとんど興味がなく、知識も少なかったのです。そして、自分達の関係している「藤枝」に関しては、田舎のイメージがあり、大人になったら、多分住んでいないだろうと
いう考えが大半で「藤枝」について話し合いを続けていくことは彼らにとって苦痛のようでした。

(裏話その1)
※青年会議所の活動を彼等は一企業と思い、事務局は会社であり、理事長は社長そして定年が40歳という事で彼等はその年で再就職をしなければならない私達を大変だと思いこんでいたようです。
第2回目
田舎という言葉に置き換えて藤枝を表現していた彼等は、ビオトープづくりに参加して、自然の大切さ、そしてそれらを自分達の手で保護していかなければならない事を学ぷことにより、自然のすばらしさと必要性を学び、この時点で自然が沢山ある「このまち」に対する見方が少し変わってきたようです。。
そして、幅広い世代との交流から生まれる会話から、人と人とのつながりのすばらしさを彼等は感じ始めたのです。
そして、ここで彼等は、自然=田舎から、自然=大切という図式に変わっていったのです。

(裏話その2)
※ビオトープづくりの後の懇親会、一体この経費はどこからでるのか・・
各メンバー個人のお財布からでている事を知り、「それでは、なんだか悪いような気がする・・」と、気使う男子高校生に、メンバーちょっと感動!

第3回目
空港建設現場を見ることで、今まで聞いていた自然環境の破壊や地域住民の反対を
自分達の目で見ることにより、自分自身でその是非を語れるまで成長したのです。そしてビオトープに関しては、その言葉すら知らなかった高校生が、第三回目には、藤枝市のビオトープがどうあるべきかを語ることができたのです。第一回目のまちづくりを考える際には知り得なかった事が、体験を通じて、ひとつひとつ彼らの中で知識として増えていく。その姿にメンバー一同喜びと感動を覚えました。

(裏話その3)
※メンバー同士も顔見知りになり、Atom Net以外の場所(学園祭など)での
 交流も深まってきたようです。彼等にとっては、我々の目的とする事業以外の楽しみも
 このAtom Netで見つけてくれました。


  第四回目を終えて

高校生がこのまちの「未来」に何を期待するのか・・・・・
現在ある藤枝の観光名所などに関して、知らなかった場所が多く、もっとPRをし、その素晴らしさを多くの人に知って欲しいと、
今回の体験学習を通して願っています。当初は田舎のイメージだけをもっていたこのまちの良さに触れてもらう事ができました。
そのことによってこのまちの自然環境には満足を覚えたものの、商店街の活性化やもっと若者にとって魅力のあるまちになって欲しいと考えているのです。

高校生の地域に対する考え方は回数を重ねる毎に深まり、体験した様々な事に興味を持ち、
自分たちの考えを自分達の言葉で表現できるようになりました。
そして何よりも今回事業を通して我々が大切だと感じた事は、彼らと接し、彼らの本質的なものに触れる事ができたことです。
今彼らに必要なのは、学校・家庭以外での居場所であり、地域でのコミュニティーなのです。そしてその環境が整った時に
初めて彼ら自身の考える「まちづくり」が生まれるのだと感じました。
今回はほんのさわりでしかありませんでした。大切な事はこれを継続し、このような機会を増やし、
積極的に地域においての彼らの居場所を作り、地域での教育を行っていく事です。その実現が、
本当の人と人がつくる「まちづくり」であると深く感じました。
「まちづくりは人づくり、人づくりは夢づくり」その言葉どおりの事業でした。


(裏話その4)
※出席率があまり良くなかった高校生・そして皆出席の高校生も声をそろえて、「来年もあったらまた参加したいです。是非声をかけてください・・・」その一言で委員会メンバー全員がこの事業をやってよかったと感じたのです。

 

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